VCP5を取得しました
半年前にトレーニングに参加したVCPですが、先日やっと試験に合格しました。
VCPとして認定されるには下記コースへの参加が条件になっていますので、受験される方はトレーニングの受講が必要です。
VMware vSphere : Install, Configure, Manage [V5]
コースに参加しなくてもテストだけを受験することはできるようですが、その場合はVMware公認とはならないようです。
VMware認定教育コースが受けられる教育機関はVMwareの公式サイトで発表されています。
どこもお値段は30万ほどなので、とても個人で受講できる値段ではないでしょう。
試験の感想:
他にベンダー資格を持っていませんし、VCP自体も初受験だったのでうまく比較ができないのですが、個人的にはかなり難易度が高い試験だと感じました。一応、vSphereの運用・構築を含めた実務経験がある上で、参考書に付いてきた問題集をかなりやり込んでから臨んだのですが、結果は合格ラインぎりぎりでした。模擬試験はほぼ全問を暗記するくらいまで繰り返し、なぜその回答になるのかをVMwareの公式ドキュメントやテストラボ、書籍等で確認、理解しながら勉強したつもりだったのですが自信をもって回答できる問題は少数でした。
Communityや海外ブログなどで触れられていますが、単に暗記するだけでは合格できないような内容になっているのだと思います。
実際、ある程度使った経験がないと答えるのが難しいと思われる問題もありました。
勉強方法:
今後受験する方の参考になるかもしれませんので、勉強方法について書いておきます。
まず用意したのは以下の4冊です。上の2つは会社ですでに購入済みでしたので個人で買ったのは下の2つです。その2冊でちまたの問題集を買えてしまうくらいの値段になってしまうのですが…
・VMware徹底入門 第2版
・VMware vSphereエンタープライズ・インテグレーション
・VCP教科書 VMware vSphere 4
・VCP5 VMware Certified Professional on vSphere 5 Study Guide: Exam VCP-510
1冊目のVMware徹底入門の内容はV4向けのものになりますが、VMwareから出版されているもので、V5にも共通する部分が多数カバーされています。また説明も非常に丁寧でわかりやすいのでおすすめです。
VCP教科書のほうもV4になりますが共通する部分はまだ多くあり、VMware徹底入門には載っていない部分も細かく説明されています。また各章の終わりに練習問題が用意されていますので、試験に向けた練習にもなります。
最後の書籍は広辞苑なみの厚さですべて英語になりますが、かなりおすすめです。あまりのボリュームにめげそうになりますが、演習の説明がかなりありますので思ったより時間はかかりません。この本のサポート用WEBサイトから模擬試験ソフトがダウンロードできます。これは全部で200問以上あるのですが、試験の重要範囲がカバーされていますので英語での勉強に問題がない方は使えると思います。
あとはもちろんVMwareのvSphere公式ドキュメントです。
これをほぼすべて印刷して読み込みました。
あとは個人用のテストラボ環境を自宅に構築しました。海外のブログやVMware Communityでは意外とこのテストラボの構築を重要視している人が多くいるようでした。今回はMac miniに無償のESXiを入れた上で複数台のESXiをVMとしてインストールして環境を作りました。これに関しては後ほど環境構築の手順をアップしようと思います。
勉強期間は1ヶ月半から2ヶ月ほどです。早朝、帰宅後の時間を使って書籍を読んで演習をやったり、模擬試験で理解度を確認しながら不安な部分をラボと公式ドキュメントを使って補完するという方法を取りました。
最後に:
正直、ここまでやって合格ラインぎりぎりという自分の不甲斐なさに落胆しました。みんなの受験記などをみるとネットに出回っている怪しい問題集を使えばもっと簡単に高得点がマークできるようなので、問題集を使って勉強しながらラボや公式ドキュメントを使うというのが一番効率がいいかと思います。
いまは遠く及びませんが、今後は実務を通して経験を積んでからVCAPを目指そうと思います。